毎日変わる空の景色。
すべてを目に、心に留めることはできないけれど、ふと目にしたときに映るその空の姿は、その人だけのもの。
月も毎日その姿を変えながら、観た人を癒してくれている。
そんな月をもっと身近に感じられたらと、「月のみちかけコラム」をはじめます。
月をこよみにしていた「旧暦」とは
日本では1873年にグレゴリオ暦が採用されるまで、二十四節気と月のみちかけを暦としていました。
現代では、月が太陽と地球の間にきたときを「新月」、または「朔(さく)」(=はじめという意味)などと呼んで、月のみちかけのはじまりを定めています。
日本での暦ではなくなってしまった月だけれど、今も夜空を照らしてくれる身近な存在であることに変わりはなくて。
そんな月の毎日のみちかけを、コラムとともにお届けします。
旧暦5月1日の新月
※月齢は標準時正午(12時)の値です。
2020年6月21日(日)は、旧暦5月1日。
この日は新月であり、夏至であり、さらに日食の日でもあります!(次回、日本全国で日食が観られるのは2030年…)
日食とは、太陽、月、地球の順に一直線に並んで、月が太陽の光を遮り、月の影が地球に届く天文現象のこと。
2020年6月21日(日)の夕方に、北海道から沖縄まで全国で観ることができます。
- 札幌 始16:12:45 大17:00:56 終17:45:50
- 東京 始16:11:13 大17:10:12 終18:03:43
- 那覇 始15:59:36 大17:16:41 終18:23:11
参考:https://www.nao.ac.jp/astro/sky/2020/06-topics03.html
日食を観るときの注意!
日々、太陽を感じてはいると思いますが、実際の目で見ることなんてありませんよね。
なぜなら、太陽はとっても明るく、直接見ると危険だということを本能で知っているからだと思うんです。
「日食なら暗くなるんだし、目で直に見ても大丈夫でしょ」なんて甘い考えは絶対にだめ。数秒でも目を痛めてしまう恐れがあります。
太陽を観るときは、日食グラスを活用したり、または持っていないというかたは木漏れ日の影や、小さな穴の開いたものなどをかざして影を作ってみてください。
まるいはずの影が欠けている…つまりそれが日食です。