”有楽町の星空で逢いましょう”プラネタリアTOKYOレポート

プラネタリア

スーツのサラリーマンや赤いリップのOLが、きらびやかに彩られた街を足早に歩いて行く。

線路の下の飲み屋には人がぎゅうっとひしめきあい、スタバには若い女性が待ち合わせまでの時間をつぶす。

ここは、東京の有楽町。

そびえ立つビルやデパートの明かりで星の光が遮られた有楽町で、夜空を見上げ眺める人はいない。

しかしそんな街に、80年ぶりにプラネタリウムが完成した。

コニカミノルタ プラネタリア TOKYO

「コニカミノルタ プラネタリア TOKYO」は、池袋の「サンシャインスターライトドーム“満天”」、スカイツリーの「コニカミノルタプラネタリウム“天空”in 東京スカイツリータウン」につづく、コニカミノルタ3店舗目の直営館。

じつは今から80年前の1938年、東日本初のプラネタリウム「東日天文館(のちに毎日天文館と改称)」が現在のJR有楽町駅西口前に誕生したのですが、1945年の東京大空襲で消失し、有楽町からプラネタリウムが姿を消すことに。しかしプラネタリウムがあったわずかな期間でも、訪れる人を癒し楽しませ、東京でも有数の名所となっていたそうです。

そんなプラネタリウムにゆかりのある場所・有楽町に、2018年12月19日(水)新たな新名所「コニカミノルタ プラネタリア TOKYO」が誕生したのです。

”有楽町の星空で逢いましょう”

プラネタリア

プラネタリアTOKYO

プラネタリアTOKYOは有楽町マリオンの9階、TOHOシネマズ日劇の跡地にオープン。

池袋の満天ももちろん”東京”ではあるけれど、今回有楽町のプラネタリウムにあえて”東京”と掲げたのは、プラネタリウムにゆかりのある場所だということ、さらに、有楽町を”東京”と掲げるからには「この場所を中心としてプラネタリウムをもっと盛り上げていく」というような意気込みを感じたのです。

そして、プラネタリアTOKYOのコピーとして使われている「有楽町の星空で逢いましょう」は、高度経済成長期の1962年に、フランク永井が歌いヒットした歌謡曲「有楽町で逢いましょう」がモチーフとなったことばです。

<こころにしみる 雨の唄/駅のホームも 濡れたろう/ああ 小窓にけむるデパートよ/きょうの映画(シネマ)は ロードショー/かわすささやき/あなたとわたしの合言葉/「有楽町で逢いましょう」>

有楽町で逢いましょう/フランク永井

今もデパートや飲食店が立ち並び、銀座の入り口でもある有楽町は、変わらず若者が集う場所。

80年という時の流れを感じつつ、現代に昇華させた新たなプラネタリウムが「プラネタリアTOKYO」なのです。

有楽町マリオン9階へ

プラネタリア

クリスマスムード漂う夕方の有楽町を颯爽と歩くと見えてきた!有楽町マリオン。1階の広いホールからエレベーターに乗り9階へ向かいます。

扉に目を向けると、入り口の上には星空を背景にしたシックな雰囲気の看板が。

プラネタリアTOKYOは、日本のプラネタリウムでは初のツインドームを常設するプラネタリウム。2つのプラネタリウムをイメージしたロゴも看板に描かれています。

プラネタリア

入り口を抜けると広いエントランスに大きな看板。そして…

プラネタリア

天井には惑星の配置図が!これは、プラネタリアTOKYOがオープンした日の惑星配置なのだそう。

欲を言えば…リアルタイムで動いてほしかった…!!!

それでも、セーラームーン世代の私にしてみると、色付きの惑星記号はとても、、萌える…!!

ちなみに、チケット販売&発券は入り口外で行いますが、チケットを見せるのはプラネタリウムドームに入る直前のため、エントランスやお土産コーナーにはチケットがなくても立ち寄ることができます

”有楽町の星空で逢いましょう”というコピーに加え、エントランスからすでに星空空間に浸るストーリーを感じることができます。

お酒が飲める!DOME1:多目的デジタルドームシアター

プラネタリアのツインドームを体験するべく、まずはDOME1と名付けたれた「多目的デジタルドームシアター」へ。すると、ドームへ向かう道に仕掛けが。

プラネタリア

夜空にゆらゆら〜と浮かぶのは『流れ星のランタン』

「流れ星のランタン」には、人の目には見えない流れ星も観測する「Meteor Broadcaster」が協力。

スマホで専用サイトに飛び、お願い事を書いたら願いが画面に投影され、流れ星が流れると同時に願いを込めたランタンを空へ飛ばしてくれるのです。

プラネタリア

このとき夕方の5時くらいでしたが、今日だけで333個の流星を観測したようです!空が明るく人の目には見えなくても、流れ星はたくさん降っているのですね。

上映の待ち時間まで空間を楽しめる作り込み具合には脱帽。

ちなみに、Twitterで「#流れ星に願いを」と書いてツイートすると、流れ星が流れたときに願い事を届けてくれますよ☆ミ

プラネタリア

プラネタリアTOKYO DOME1

プラネタリウムに入ると、最大8Kの高解像度映像を部屋全体に投影する最新の映像ドームが目の前に広がります。

プラネタリウム投影機の投影ではないため、ふつうのプラネタリウムであれば真ん中にどーんと鎮座しているはずの投影機がありません。

プラネタリウムでは投影機への影響を踏まえて飲食禁止の場所が多いのですが、デジタル映像を投影しているDOME1ではその心配がないこと。さらに、場所が広く活用できることから、金曜の夜限定で「BAR PLANETARIA(バー・プラネタリア)」がひらかれます

BARは当日券のみの販売なので、「仕事帰りに星を観ながらお酒を飲みに行きたいな」と思ったら行けるという願望が叶えられてしまう…!

プラネタリア

通常のプラネタリウム上映回の席は、イス席とクッション席が選べます。

私はプラネタリウムでお見かけしたことのないクッション席にしてみたのですが、上を観るときは結構大変…前のクッションとの距離が近いので足を伸ばすことができず、クッションに腰かけつつも首は宙に浮かせなければならなかったからです。次に行くとしたら個人的にはイスを選ぶと思います。でも、クッション席は舞台から近い場所にあるため、臨場感を楽しみたい人にはおすすめかも。

今回DOME1で観たプログラムは『LIVE ACT PLANETARIA(ライブ・アクト・プラネタリア)1st. ACT ”星にねがう夢”』。俳優さんが舞台に立ち役を演じながら、星座や宇宙の話を生解説するという、コニカミノルタでも初の試み!

お客さんを巻き込んで一緒にダンスをしたり、好きな星座を直接聞いてその星座について話してくれたりと、本当にライブ感のあるプログラムでした。(俳優さん、星座についてめちゃくちゃ勉強したんだろうな、、すごい…!!!)

ただ、個人的には演劇やダンスと星のコラボにうまく没入できず…。

あとは、壁に設置されたいくつものデジタル投影機から映像が投影されていたと思うのですが、その投影機が席から丸見えなので星団に見えてしまったりしたのはまあ、しょうがないですよね…。

それでも、こんなにもエンターテインメント感を出したプログラムに生解説が取り入れられている試みは本当にすてきだし他にありません。個人的には演劇やダンスではなく、DOME1でシンプルな星の生解説プログラムが観てみたい。うーんそれとも、演劇だとしたら、それこそ星座の登場人物を演じるのとかどうだろう…。そんな考えがふつふつと湧いてくるほど衝撃な体験であり、すてきな空間でした。

落ち着くステンドグラスドーム DOME2:コスモリープΣ(シグマ)

プラネタリア

もうひとつのプラネタリウム・DOME2のコスモリープΣ(シグマ)までの動線にも飽きさせない仕掛けが。

プラネタリア

プラネタリウムの歴史が写真や文章で展示され、流れ行く時の歴史をひとつひとつ感じることができます。

プラネタリア

照明もかわいい。

DOME2では今回、『時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE』『To the GRAND UNIVERSE 大宇宙へ music by 久石譲』を観てきました。

『時を刻むこの星空 with DREAMS COME TRUE』はドリカムの曲の壮大さに加え歌声の力もあるため、星空と合うのだろうかと思っていましたが…観てみたらとっても合う!

天文学の歴史を学びながら、星や音楽にも浸れる。しかもナレーションは俳優の中村倫也さん…!

どこかにピン!と来た人は、行って損ないプログラムです。

『To the GRAND UNIVERSE 大宇宙へ music by 久石譲』は、久石譲さんの独特の和音…!ジブリ感を星空のもとで存分に味わえます。

女優の夏帆さんのナレーションもありますが、音楽と星空だけの場面もあり、没入感は現プログラムでダントツ。ジブリ好き、ただただ星を感じて癒されたい人におすすめです。

特別シートに新たな展開

コスモプラネタリウムの特別シートといえば、池袋の満天では雲シートと芝シート、スカイツリーの天空では三日月シートですが、プラネタリアTOKYOは「銀河シート」

ちなみにプラネタリアの通常の座席はこちら。

プラネタリア

座席番号は背もたれのところに書いてあるのでちょっと見にくいですが、色が落ち着いたグリーンでプラネタリア全体のシックな雰囲気に統一されていてすてき。

そして、銀河シートはこちら!

プラネタリア

ちなみにこちらはペアシート。

そしてプラネタリアではなんと、「銀河シート(シングル)」も設置されました!

プラネタリア

満天や天空ではペアの特別シートしかなかったので、シングルシートができたのは嬉しい。そしてかわいい。

「プラネタリウムはデートで行きたい♪」というイメージって、なんとなくあると思います。ロマンチックだからって。

でも、星好きガチ勢の多くは、プラネタリウムにひとりで行く人が多い(私調べ)。

私は正直デートで行きたくないのです。もし行くとしたら、相手も星好きガチ勢であってほしい。

なんというか…本気でプラネタリウムを味わいたいからなのかもしれない。

そういう星好きガチ勢の人がプラネタリウムにひとりで来たって、特別シートで観たいんです。星に浸り、空間を感じる星好きガチ勢に優しいシートが「銀河シート(シングル)」。コニカミノルタさん、ありがとうございます。

星空へのストーリーづくり

プラネタリア

今回プラネタリアTOKYOに来て感じたことは、星空へのストーリーづくりが徹底しているということ。

プラネタリアに入った瞬間から、星空を観るモードへスイッチが変わる仕掛けがそこかしこにあります

プラネタリア

そういった仕掛けは星や宇宙へのフックがまだあまりない人にも引っかかるポイントばかりで、科学館や天文台などのプラネタリウムではできないことでもある。

世界観を大事にし、プラネタリウムプログラムも自社で考えることができるコニカミノルタは、よりエンターテインメントを意識したものをつくっているのです。

だからこそ、星好き宇宙好きガチ勢の中には、「このプログラムはちょっと…」という人もいるかと思います。実際にそういった意見を目に、耳にしました。

プログラム自体の好き好きはあって当然だと思いますが、この空間作り、エンタメ感を前面に出したプログラムも、星や宇宙にはあまり興味のない人へのフックにもなり得るのです。

”かわいさ”を求める女子たちへのフックが、この世界観をつくっている。そして星空へのストーリーを感じることのできるコニカミノルタのプラネタリウムは、星や宇宙の魅力をより多くの人に知ってほしいと願う私にしてみれば、日本の常設館で唯一無二のプラネタリウム空間でしょう。

だからこそ、エンタメ感を出したプラネタリウムで星に興味を持った人が、他のプラネタリウムにも行くようになったり、星や宇宙にも興味をもってくれるようなすてきな共存の仕方ができればいいなと願うばかりなのです。

参照/コニカミノルタ プラネタリア TOKYO
https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariatokyo/
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