「月までは約38万kmです」
これは地球と月の位置関係を伝えるときによく使われる距離のこと。
でも、何気なくついている 「約」ということばのアバウトさといったらない。
なぜなら、1万kmは東京からアメリカのワシントンD.C.までのおおよその距離。
地球一周が約4万kmということからも、1万kmの長さが想像できるはずです(また「約」を使ってしまった…)。
とはいえ、太陽系規模で考えると、地球規模の長さで測ることができる月が、いかに近いのかがわかります。
(地球からいちばん近い惑星「金星」は、0.72AU。1AU=1億5,000万km)
そんな月は、地球から月までの距離が日々変わっています。
満月も同様で、2023年7月3日(月)の満月は、2023年で4番目に近い月。
その距離なんと、361,934km。
平均といわれる約38万km距離よりも約2万kmも近いのです。(地球半周分)
ということは、見かけもふだんより大きく見える、とはいいつつ、いつも月を見ている人はそんなに多くはないでしょう。
満月を観るタイミング(地上に近いのか天頂に近いのか)でも大きさの印象は変わるし、カメラを構えたらなおさら。
それでも、2023年がはじまってから今日までのなかで、いちばん近くにいる月。
地球規模で測れる、地球の周りをまわる月がより感じられる日です。