最近ちらほら聞こえてくる「月面レース」ということば。
auのCMで、サカナクションの山口一郎さんが出てきているのを見た、なんて人も多いのではないかと思います。
山口さんの「未来に嫉妬したいですよね」っていう言葉がとても印象深いCMはこちら。
TVCM │au×HAKUTO「僕らはみんな宇宙兄弟だ。」篇
でも、
「月面レースなんて夢物語でしょ?」
「それって何?」
「本当にやるの?」
「どうやって?」
…と思っている人もいるのではないでしょうか。
今回は、2017年1月26日(木)に届いたニュースとともに、au×HAKUTOチームの取り組みをお伝えします
世界初の月面探査レース「Google Lunar XPRIZE」って何?
膨大な額の賞金を提示することによって、世界のさまざまな技術革新の後押ししているXPRIZE財団によって運営されているレースです。皆さんご存知のGoogleがスポンサーをつとめています。
「Google Lunar XPRIZE」の賞金総額は3,000 万ドル!!!
日本円で約 34 億円!!!!!!(2017/1/27現在)
しかし、本当の目的は賞金ではないそう。
このミッションの本当の目的は、起業家の挑戦心を刺激し、低コストによる新しい宇宙ビジネスの育成や月資源の効率的な開発と利用を実現することにある。またこのレースに参加した各国チームの月への困難な挑戦を世界中の人々に公開することで、次世代のテクノロジーやイノベーションに関わる人々を、さらなる宇宙への挑戦へと駆り立てることも、このミッションの重要な目的である。
いやぁ〜生きているうちに一度は宇宙に行ってみたい私にしてみたら、最高な試みです。
月面レース3つのミッション
レースって聞くと「よーいどん!」で一緒に走り出して、一番最初にゴールに着いた人が勝ちっていうイメージがあるかと思いますが、月面レースはちょっと違って、 3 つのミッションがあるのだそう。
①月面に純民間開発ロボット探査機を着陸させること
②着陸地点から 500 メートル以上移動すること
③高解像度の動画や静止画データを地球に送信すること
優勝は「メインミッションを最も早く達成したチーム」で、賞金2,000万ドルが贈られるとのこと。
ですが、3つのミッションをクリアしないといけないので、準備も大変だろうし、一番最初に出発したからといって有利なのかと言ったらそうとも限らないのかもしれないですね。
ちなみに、準優勝やマイルストーン賞(中間賞)というのもあり、日本のHAKUTOチームは中間賞でモビリティ部門を受賞して50万ドルをもらっているそう。
打ち上げ期限は2017年いっぱい!
1月26日(木)に、au×HAKUTOのHPで報じられたニュースです。
「16チームが5チームに!Google Lunar XPRIZEが最終フェーズに進むチームを発表。打ち上げに向けてHAKUTOはどうなる?」
https://au-hakuto.jp/sp/lineup/63/?sid=fb_hakuto_20170126&bitly_hash=5GWOkaEaBw
これまでは、「2017年12月31日までに3つのミッションを完了すること」が条件でしたが、それが「2017年12月31日までにロケットを打ち上げればOK」というルールに変更になりました。
そして、これまで16チームが月面探査レースへの参加を予定していましたが、打ち上げ契約を保持しているかなどのさまざまな条件をクリアした5チームでレースを争うことに。
その5チームの中には、日本のHAKUTOも…!
・SpaceIL
・Moon Express
・Synergy Moon
・TeamIndus
・HAKUTO
ちなみにHAKUTOは、インドのTeamIndusと契約を締結し、インドのシュリーハリコータ宇宙センターから月に向かうのだそう。
あと1年以内に宇宙に向かうなんてワクワクが止まらないですね!
参考:16チームが5チームに!Google Lunar XPRIZEが最終フェーズに進むチームを発表。打ち上げに向けてHAKUTOはどうなる?